人々に喜ばれ必要とされる地域一番薬局を目指すクリハラ薬局 -健康情報-

今年の花粉症対策 2011年

花粉症ではない人も要注意

花粉はもともと人体に無害なものですが、アレルギー体質の場合、異物に対して免疫機能が過剰に反応するため、くしゃみや鼻水などの症状が起こりま す。しかしアレルギー体質の人がすぐに花粉症になるわけではありません。大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を産生する可能性が高くなります。ス ギに対する抗体をたくさん産生した結果、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなるといわれています。今年は飛散量が多いと予測されているので、ま だ発症していない人も、花粉を浴びないよう注意しましょう。 
 

生活や環境も花粉症の原因です

■肉食は花粉症を招く
日本人の食生活が欧米化し、肉から取るたんぱく質の量が増えたことが、花粉症をは じめアレルギー体質の人が増えた原因の1つともいわれています。同じたんぱく質でも、魚の脂肪に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサ ヘキサエン酸)などには、アレルギー作用を改善する働きが期待できるので、肉に偏らず魚も食べるようにしましょう。

■都市部は特に対策が必要
自動車の排気ガスなどによる大気汚染は、鼻の粘膜の過敏性を高め、花粉症につ ながると考えられています。また、アスファルトやコンクリートは土と違って花粉を吸収しないため、ビル街などには、落下した花粉が再び空中に漂う再飛散が 繰り返されています。都市部ではマスクやメガネを利用しましょう。

外に出る前のセルフケア


【マスクやメガネの準備はお済みですか?】
花粉症の症状を予防するには、花粉を鼻や目に入れない工夫が大切です。外出時は、目と鼻をしっかりガードしましょう。

●マスク…マスクと鼻の間にすき間ができないように装着します。湿ったガーゼを挟んで使用すると効果的です。

●髪の毛…花粉は髪の毛にも付着するので、長い髪はまとめます。その上で帽子をかぶるとよいでしょう。

●メガネ…普段コンタクトレンズをしている方は、花粉がレンズと結膜の間で擦れて炎症が起こりやすくなるので、この時期だけでもメガネに替えるとよいでしょう。

●洋服…ウールなど毛羽立った素材は花粉が付着しやすいので避け、目の詰まった綿素材などの上着にしましょう。 
 

【花粉情報をチェックして出かけましょう】
テレビやインターネットで花粉情報をチェックし、飛散量の多い日はしっかり対策しましょう。(上図:2011年スギ花粉前線予測/資料作成:一般財団法人 日本気象協会 2010年12月8日発表)

○猛暑の翌年に花粉が多く飛ぶ理由
スギの花芽は夏に発生し、成長し始めます。一般に、暑い日が続き日照時間が多いと、花芽がたくさん育ち、翌年の花粉飛散量が多くなるとされています。このほか、雨量や日照時間などが花芽の成長に影響を与えます。
 
 

こんな日は特に注意しましょう

■気温が15℃以上
花粉が多く飛ぶのは晴れた暖かい日です。雨の後で急に晴れた日も注意しましょう。

■風の変わり目
花粉は上昇気流によって空を舞います。特に、北風から南風に変わるときは要注意。

【環境省花粉観測システム はなこさん】
花粉飛散状況をリアルタイムで見ることができるWebサイト。携帯電話でもチェックできます。 
 

花粉から身を守ろう

花粉症の症状を和らげ、今後の発症を防ぐためには、なるべく花粉を浴びない工夫が必要です。日々の生活で気をつけましょう。
 
 

部屋に花粉を入れない工夫

■体についた花粉を落とす
花粉は人に付着して移動します。外から帰ったら、家に入る前に必ず服の花粉をブラシなどで払いましょう。手洗い、うがい、洗顔、入浴などで皮膚に付着した花粉もしっかり落としましょう。

■窓を開けない
花粉の量が多い昼間は窓を開けるのも避けましょう。しかし、窓を閉めていても、人が出入りするときのわずかなすき間から花粉が入ってくるので、こまめな掃除も欠かせません。部屋に入った花粉が空中に浮遊しないように、床はぬれぞうきんでの掃除がおすすめです。

■洗濯物を外に干さない
洗濯物やふとんは外に干すと大量に花粉が付くので、室内で乾燥機などを使って乾かしましょう。どうしても外に干したい場合は、おもに正午から午後2時頃の花粉のピークの時間帯を避け、カバーをかけて、取り込んだあと表面に掃除機をかけるようにしましょう。
 
 

肌にはうるおいのバリア

 
■スキンケアで乾燥予防
敏感肌の方は、花粉や鼻水や涙が肌の刺激になったり、花粉症の炎症が起こることでいつもの化粧品が合わなくなることもあります。特に冬は乾燥によって肌のバリア機能が低下するので、洗顔後やお風呂上がりにクリームやローションなどで保湿して肌を守りましょう。
  

鼻の粘膜をいたわる生活を

■ゆっくり休む、運動する
ストレスや睡眠不足は鼻の粘膜の抵抗力を低下させるといわれています。十分な睡眠、休養も大事な花粉症対策と考えましょう。なお、軽い運動はストレス解消のほか、花粉症の症状軽減にも効果的。運動不足の方は、室内でできるストレッチなどを行うとよいでしょう。

■お酒、タバコを控える
タバコに含まれる化学物質は鼻の粘膜を刺激し、花粉症の症状を悪化させます。喫煙者自身が禁煙するのはもちろん、他の人の煙も避けるようにしましょう。アルコールは鼻づまりをひどくさせるといわれますから、なるべく控えましょう。
 
 

スギだけじゃない花粉症

花粉症はスギ花粉によるものだけではありません。スギ花粉より少し遅れて飛散する「ヒノキ」や、夏は道端や草地で見られる「カモガヤ」、秋は荒れ地 や土手などで見られる「ブタクサ」「ヨモギ」など、スギ以外にも花粉症の原因となる植物が多数報告されています。2月、3月以外に花粉症の症状が出るとい う方は、下のカレンダーを参考に、原因植物を探ってみましょう。原因が特定できたら、あらかじめその植物を避けるなどの対策を立てることをおすすめします。

 

花粉症に隠れたこんな症状

くしゃみや鼻水などの症状のほかに、下記のような症状を併発するケースもあります。心当たりがある方は、早めに医療機関にかかり、治療などの対策をとりましょう。

■睡眠時無呼吸症候群
花 粉症で鼻づまりが起こることで、睡眠中に呼吸がしにくくなり、一時的に「睡眠時無呼吸症候群」という、寝ている間に繰り返し呼吸が止まる症状が起こることもあります。そのたびに脳が短い覚醒を起こすため、睡眠不足になります。日中の眠気が取れない、頭が重いなどの症状が強い場合は、医師に相談しましょう。

■口腔アレルギー症候群
花 粉症を患う人の中には、りんごやメロン、トマト、たまねぎなど、特定の果物や野菜を食べることで口やのどがムズムズ、ヒリヒリしたり、腫れるなどの症状が 起こる人もときどきいることが知られています。こうした症状がある方は、受診をおすすめします。原因となる食べ物を誤って食べた場合はすぐに吐き出すなどの注意が必要です。 
 

免疫機能を高めるには?

花粉症の症状を抑えるには、体に本来備わっている、免疫機能を高めることがポイントです。即効性はありませんが、健康な生活習慣を身につけ、秋の花粉症や、来年に備えましょう。

■ステップ 1:色々な食材を試してみる
甜茶やヨーグルト、ハーブティーなど、「花粉症によい」といわれる食品は、すべての人に効果があるわけではありません。色々試しながら、自分に合った対策を見つける努力が大切です。

■ステップ 2:体を温め抵抗力をアップ
「冷え」は鼻やのどの粘膜の機能を低下させるため、花粉症のみならず、風邪などにかかりやすくなるとされています。腹巻や靴下を使って、冷えやすい下半身を中心に温めましょう。しょうがなど、体を温める食材を取ることもおすすめです。

■ステップ 3:食事の偏りをなくす
免疫機能を高める食生活は、腹八分目。肉や甘い物の取り過ぎを避け、野菜などで食物繊維を取って腸内の環境を整えましょう。こうした食生活は、花粉症はもちろん、肥満予防や生活習慣病予防にも有効です。この機会に食生活を振り返ってみませんか。

<取材協力>
東邦大学理学部 佐橋紀男先生
<参考文献>
『専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症』(大塚博邦著/保健同人社)
『花粉症の最新治療』(斎藤洋三著/主婦と生活社)
『花粉症』(斎藤洋三・佐橋紀男著/少年写真新聞社)
『花粉症なんかこわくない~シーズンを快適に乗り切るために~』(奥田稔監修/財団法人日本アレルギー協会)
『コメディカルが知っておきたい 花粉症の正しい知識と治療・セルフケア』(大久保公裕監修/厚生労働科学研究) 
 
健康情報の目次へ

38薬剤師のブログへ→「ニコニコ日記」

▲ページの先頭へ

Copyright © 2001-2008 クリハラ薬局, All rights reserved.