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春の紫外線とスキンケア

●春から増える紫外線

紫外線の量は、冬から春にかけて増加し、4~9月の間に1年間の紫外線量のおよそ70~80%が降り注ぐといわれます。また、その量は年々増えているといわれ、日常生活でも紫外線対策がすすめられています。暑くないからと油断せず、今の時期から準備しましょう。 
 
 

●10年後を左右する紫外線

紫外線の影響は単に肌が赤くなる「日焼け」だけではありません。紫外線ダメージが皮膚の奥で蓄積し、肌の老化や、目の病気などを引き起こすことがわかっています。若々しい肌、健康な体を保つため、無防備に紫外線を浴び過ぎないようにしましょう。

【急性】紫外線を浴びることで、すぐに現れる症状
・日焼け 
・雪目<※1> 
・免疫機能低下

【慢性】浴び続けることでダメージが蓄積し、現れる症状
・光老化(しわ、たるみ、しみ など)
・皮膚の病気(良性腫瘍、皮膚がん など)
・目の病気(白内障、翼状片<※2> など)

※1…スキーや雪山登山、海などで強い紫外線に当たることで、角膜の表面に細かい傷がつき、ごろつきや痛みが起こります。
※2…白目の表面を覆っている結膜が、目頭の方から黒目に三角形状に入り込む病気。症状が進むと視力障害をきたします。 
 

◇こんな人は特に注意◇

【日に当たると赤くなる人、皮膚が弱い人】
紫外線に対する抵抗力がもともと低く、影響を受けやすいといえます。外出のときは日焼け止めや帽子などを忘れずに。

【ストレスを感じている人】
ストレスは全身の免疫機能を低下させるため、紫外線の影響を受けやすくなります。対策として、ビタミンCの摂取がおすすめです。 
 

あなたの紫外線対策度はどれくらい?

□外にいる時間が長いが、対策は何もしていない
□小麦色の肌を目指して積極的に日焼けしている
→【ビギナーコース】

□海やゴルフに行くときだけ日焼け止めを使う
□肌にやさしい日焼け止めを使いたい
□髪の日焼けを予防したい
→【ヘルスケアコース】

□老化予防のため、紫外線対策は1年中欠かさない
□しみ予防や美白対策もしている
→【アンチエイジングコース】 
 

これまで何もしていない 【ビギナーコース】

今まで影響を感じていなくても、紫外線ダメージは確実に蓄積しています。特に、農業、漁業、土木・建築工事などに携わる方、屋外の作業が多い方は紫外線対策をおすすめします。
 
 
 

日焼け止めの知識を確認 【ヘルスケアコース】

太陽を浴びることは、体内でビタミンDを合成するなどの健康作用もあります。太陽と上手につきあうためにも、日焼け対策グッズを用意しておきましょう。

◇肌にやさしい 日焼け止めの選び方◇
紫外線対策に欠かせないのが日焼け止め。製品に表示されている数値や成分をめやすに、自分に合った品を選びましょう。

■効果の高さで使い分けよう

−−−日焼け止めの効果を表す数値−−−
【SPF(Sun Protection Factor)】
皮膚の色を黒くし、しみや皮膚がんなどの原因となるUV-Bを防ぐ効果を示す値です。
【PA(Protection grade of UV-A)】
皮膚の深部で蓄積し、たるみ、しわなどの「光老化」を引き起こすUV-Aを防ぐ効果を示す値です。

2 つの数値が高いほど、紫外線カット効果が大きくなりますが、同時に肌への負担も大きくなります。日常的に使うなら、SPF5~20のものでも十分といえる でしょう。レジャーなどで数値の高い日焼け止めを使ったときは、商品の説明書きに従って皮膚に残らないように落としましょう。



■さらに、成分にも着目

日焼け止めに使われる紫外線カット成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線 散乱剤」があります。このうち、まれにかぶれの原因となる「紫外線吸収剤」を使わず、光を反射させて肌を守る「紫外線散乱剤」を使ったものはノンケミカル といい、肌への負担が少ないとされています。敏感肌の方や小さなお子さまにおすすめです。

■日焼け止め+αでもっと安心

日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直すのが理想的ですが、なかな か難しいもの。日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘など複数の対策で肌を守りましょう。なお、固形のパウダーファンデーションには、紫外線を反射させる成 分が含まれています。日焼け止めの上から重ねづけするのもよいでしょう。

■塗り忘れていませんか?

→首の後ろや腕・脚の裏側
見落としがちなのは腕の裏側やひざの裏側、首の後ろなどです。紫外線は、上空からだけでなく、地面や建物、木、そして空中のちり・ほこりなどに反射してあらゆる方向から降り注いでいます。肌を露出する部分にはまんべんなく塗るようにしましょう。

→髪や唇
髪は、紫外線を浴び続けることでパサつきなどが起こりやすくなるので、帽子などをかぶりましょう。また、皮膚の薄い唇は急に強い紫外線が当たることで、口唇ヘルペスなどが起こりやすくなります。UVカット効果のあるリップクリームなどを利用しましょう。
 
 

できるだけ老化予防したい 【アンチエイジングコース】

紫外線は、肌を老化させる大きな原因ですが、老化の要因はほかにもあります。毎日の食事や化粧品にも目を向けてみましょう。

■栄養はつけるのではなく食べる

美肌のための栄養は、化粧品などで肌につけるよりも、食品で摂 取するほうが効果的。なぜなら皮膚は本来、体の外にある異物から体を守るためのもので、栄養を摂取する部位ではないからです。栄養が偏らないようバランス のよい食生活を心がけ、肌本来の役割であるバリア機能(乾燥やアレルギーを引き起こす異物から肌を守る、肌が本来持っている機能)を高める生活習慣を心が けましょう。



■化粧品を使い過ぎていませんか

肌に悩みがあると化粧品をあれこれ使いたくなりますが、化粧品 の使い過ぎには注意が必要です。その理由は、多くの化粧品に含まれる合成界面活性剤。合成界面活性剤は、化学物質を皮膚に浸透しやすくする働きがあり、バ リア機能が低下し、乾燥やアレルギーなどの肌トラブルが起こりやすくなるといわれます。

■イメージより成分に目を向けよう

化粧品は、肌の機能を補うもの。肌に負担のかかりにくい化粧 品を、適量利用しましょう。一般的に、表示成分が少ないもののほうが肌への負担は少ないといえます。食べ物の栄養素を気にするように、化粧品の成分にも目 を向けてみると、価格やイメージに惑わされることなく、自分に合った化粧品が見つかるはずです。

■美肌への道は生活習慣から

このほか、肌の老化予防のために気をつけたいのは、睡眠不足、運動 不足、喫煙です。肌細胞は、寝ているときに生まれ変わるため、肌荒れや老化予防、肌の免疫力向上に睡眠は不可欠。適度な運動は全身の血行をよくし、ストレ ス解消や眠りを深くするために役立ちます。また、タバコは肌の老化を早めることがわかっているので、禁煙をおすすめします。

<取材協力>
いづみ薬局 手塚幹子先生
<参考文献>
『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』(小澤王春著/メタモル出版)
『日本薬剤師会雑誌』第62巻第8号「紫外線吸収剤について」(日本薬剤師会)
『都薬雑誌』Vol.28-30「薬剤師からみた化粧品成分(手塚幹子)」(東京都薬剤師会)
『本当に正しい大人のスキンケア』(吉木伸子著/主婦と生活社)
『栄養素の通になる 第2版』(上西一弘著/女子栄養大学出版部) 
 
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