人々に喜ばれ必要とされる地域一番薬局を目指すクリハラ薬局 -健康情報-

健康診断を活用しよう

自分の健康状態、把握できていますか?

「昔から健康が取り柄。どこにも症状がないから、大丈夫!」
「仕事を辞めてから、健康診断はすっかりご無沙汰に。」
「運動不足のせいか、最近太ってきたな…。」
「何か見つかると嫌だから、何年も健康診断に行っていません。」

→あてはまる方は、体に変化がないか調べてみませんか?
手がかりは、体重や血圧、血糖値などの数値です。

健康を数字で見てみると…

基準値とは?…健康診断に使われる「基準値」は1つのめやすです。
検査を実施する施設によって値が異なったり、随時改訂されることがあります。
【BMI】 [基準値]18.5以上25未満
【体脂肪率】 [基準値]男性:15以上20未満 女性:20以上25未満


〈肥満度、脂肪の割合を判定〉
BMIは適正体重を知る手段として使われる体格指数(Body Mass Index)。
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗
BMIが基準値内でも、お腹周りに内臓脂肪が蓄積した「かくれ肥満」の場合もあります。20歳の頃と比べて10kg以上体重が増えた方も要注意。体重のうち体脂肪がどのくらいかを示す体脂肪率もあわせてチェックしましょう。
・・・・・

【中性脂肪(TG・トリグリセライド)】 [基準値]150mg/dL未満

〈動脈硬化の傾向をチェック〉
血液中の脂質を表す数値の1つで、動脈硬化の傾向を知るほか、脂質異常症の診断に使われます。中性脂肪は体を動かすエネルギーですが、食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足などで余った分が多くなると皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、数値が高くなります。
・・・・・

【血圧】 [基準値(若年・中年者)]最高血圧:130mmHg未満 最低血圧:85mmHg未満
※年齢や合併症の有無によって基準が異なります。


〈高血圧傾向をチェック〉
心臓から送り出された血液が、血管(動脈)の壁を押す力を血圧といいます。心臓が収縮しているときの血圧である最高血圧(収縮期血圧)と、心臓が広がっているときの血圧である最低血圧(拡張期血圧)の両方を測定します。
・・・・・

【血糖値(空腹時血糖)】 [基準値]110mg/dL未満
〈糖尿病の可能性をチェック〉
血 液中のブドウ糖の濃度を表した値。ブドウ糖は体のエネルギー源ですが、遺伝や生活習慣の乱れにより、うまく代謝されなくなると、血液中に溜まります。これ が血糖値の高い状態。血糖値は食事や運動により変動し、一般的な健康診断の検査では空腹時血糖(早朝空腹時の血糖値)を測定します。このほか赤血球の成分 であるヘモグロビンとブドウ糖が結合したHbA1c(基準値4.3~5.8%)では過去1~2カ月の血糖の状態がわかります。
・・・・・

【AST(GOT)】 [基準値]10~30IU/L
【ALT(GPT)】 [基準値]0~35IU/L


〈“沈黙の臓器”肝臓をチェック〉
どちらも肝細胞に多く含まれている酵素で、肝臓に障害があると血液中に流れ出るため、値が上昇します。急性・慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝などの肝臓障害のほか、胆道系の疾患、心筋梗塞などでも上昇するとされ、これらの病気の可能性を知る手がかりとなっています。

数字が教えてくれる、体の変化

今、日本人に増えている病気は糖尿病や高血圧、脂質異常症など。栄養の偏りや運動不足、喫煙・飲酒などが大きな原因であることから、生活習慣病と呼 ばれます。これらの病気は、初期には自覚症状が現れないため、知らぬ間に病気が進行しているケースも多いのです。しかし、病気になる手前で可能性や傾向を 知れば、予防が可能です。定期的な健康診断、自宅での血圧測定などで、健康状態をチェックし、自分の体を自分で守りましょう。

健康診断 三段活用

健康診断の目的は、病気に至る前の段階で生活習慣を改善し予防すること。
日本には公的な健診制度があり、少ない自己負担額で健康診断が受けられます。健康維持のために、ぜひ活用しましょう。

一、健康診断に行く

職場で健診を受けない方は、誕生日など日にちを決めるなどして、健康診断を利用してみてはいかがでしょうか。年に一度であれば、大きく結果が変動することが少ないので安心して受けられます。

【メタボ予防に特定健診】
40~74歳を対象とした、メタボリックシンドローム予防・改善のための健康診断です。結果によって、生活習慣改善の情報提供、保健指導などを受けることができます。自治体の保健所や提携医療機関などで行っています。

【年齢や性別に合わせて検診を】
血糖値や血圧検査などの健康診断のほか、がん検診、骨密度検査などもあわせて受けておくと安心です。こうした検診も自治体で実施されているので、ぜひ利用しましょう。
〈検診の例〉
○便潜血…日本で増えてきている大腸がんの検診。
○子宮頸がん検診、乳がん検診…子宮頸がんは20代、乳がんは40代から増えています。
○腹部超音波…脂肪肝や、膵臓がんなど、お腹の臓器を検診。
○骨密度検査…骨がもろくなっていないか調べます。骨粗しょう症の予防に。

二、検査値を読む

健康診断の基本項目には、普段の生活、現在の健康状態がわかる情報が詰まっています。基準値の範囲かどうかだけでなく、去年と比べて変化はないかを見てみましょう。

【血圧も血糖値も、少し高い程度なら平気かな? 】
血圧、血糖値、LDLコレステロール、中性脂肪、BMIなど、生活習慣病にかかわる項目で、複数の数値が基準値外の場合、1つずつの数値は高くなくても、病気のリスクが高いとされます。「このくらいなら…」と自己判断せず、医師に相談し、改善につとめましょう。

【動脈硬化って、シニア世代の症状ですよね?】
心筋梗塞や脳梗塞など、重篤な疾患の原因となる動脈硬化。男性は30代頃から、女性は閉経後から起こりやすくなるといわれます。血圧や、LDL/HDLコレステロール、中性脂肪に変化が起きていないか見てみましょう。

【いつも貧血といわれます】
貧血の原因はさまざま。極端なダイエットによる栄養不足で起こる場合もあれば、病気によって体内で出血が起こっているケースもあります。「いつも言われるから…」と流さずに、医師に相談して原因を探ってみることも大切です。

【運動しているのに、体重が減らなくてがっかり】
運動の効果は、必ずしも体重では測れないもの。軽い運動や短時間の運動でも、体の中では脂肪が燃焼し、筋肉が増えるといった変化が起きていますから、ぜひ続けましょう。体重だけでなく体脂肪率もチェックしてみましょう。
【LDL、HDLってどう違うの?】
どちらも血液中の脂質ですが、LDLコレステロールは悪玉コレステロールとも呼ばれ、増え過ぎると動脈硬化を招くといわれます。HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれ、動脈硬化の進行を予防する働きがあるため、不足していないかを調べます。

〈それぞれの値に注目しよう〉
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)…基準値:140mg/dL未満
HDLコレステロール(善玉コレステロール)…基準値:40mg/dL以上

【今年もすべて異常なし!】
すべての項目が基準値の範囲内であっても、昨年、一昨年と比べて変化している箇所はないか、念のためチェックしてください。数値が安定していたら、これからも健康維持につとめてください。異常がなくても何か症状があった場合は医療機関にかかりましょう。


生活改善のヒント〜体にやさしい生活を〜

血糖値、血圧、コレステロールなどの数値には普段の生活が大きくかかわっています。健康診断をきっかけに、睡眠不足や喫煙、食事内容などを見直してみませんか?

【食べる対策:野菜料理をもう一品】
飽食の時代ですが、不足しているといわれているのが野菜。毎日もう一品、旬の野菜料理を追加しましょう。また、夜遅くの食事やお酒を控え、塩分・脂肪分の多いメニュー、お菓子の食べ過ぎに注意しましょう。

【ストレス対策:発散方法を見直す】
ストレス解消は大切ですが、はけ口として食・酒・タバコなどに走るとさらに体に負担をかけることになります。人との会話、スポーツ、趣味など、体にやさしいストレス解消法を見つけてください。

【運動対策:“ながら運動”“すきま運動”を】
運動の時間を設けるのが難しい場合は、テレビを見るときに、太ももやふくらはぎの筋肉を意識しながら脚を上げる・エスカレーターではなく階段を使うなど、仕事や家事の合間に体を動かしましょう。


三、薬局で相談

健康診断は受けて終わりではなく、結果を保管し経過を見て生活習慣を振り返ることが大切です。

【健診結果を生かすには】
健康診断の結果には、ほかにもさまざまな情報が含まれています。異常が見つかった項目は放置せず、医師にご相談ください。また、異常がないけれども気になる点、前記以外の検査値の意味、生活の中で気をつける点などは、薬剤師がご相談に応じます。お気軽におたずねください。

<取材協力>
取材協力 聖路加国際病院付属クリニック・予防医療センター 河北俊子先生

<参考文献>
(書籍)
『ひと目でわかる! 健康診断』(船津和夫監修/小学館)
『病気がわかる からだのビジュアル百科』(小学館)
『きょうの健康』2009年1月号「活用しよう! 健康診断」2010年5月号「知って得する“健診”活用法」(日本放送出版協会)
『NHKここが聞きたい! 名医にQ ひざの痛み』(日本放送出版協会)
(Webサイト)
Medical Tribune(www.medical-tribune.co.jp)
日本医師会HP(www.med.or.jp)
e-ヘルスネット(www.e-healthnet.mhlw.go.jp)

健康情報の目次へ

38薬剤師のブログへ→「ニコニコ日記」



▲ページの先頭へ

Copyright © 2001-2008 クリハラ薬局, All rights reserved.