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からだと水

体は水でできている「水クイズ」

Q1:成人の体の中で、水の占める割合はどのくらいでしょう?
(A)1~2割程度  (B)5~7割  (C)9割以上

Q2:人の生命が誕生した場所は?
(A)海  (B)地底  (C)空気中

Q3:体の中で水を蓄えておく場所はどこでしょう?
(A)胃  (B)筋肉  (C)骨

Q4:私たちが1日に摂取しているとされる水の量は?
(A)約0.5リットル  (B)約1リットル  (C)約2.5リットル

意外と知らない体と水の関係。4問中何問わかりましたか?
答えは、ページ末尾にあります。
 
 

体に必要な水は、1日に約2.5リットル

暑いと汗をかき、汗をかくと喉が渇く…、体は出ていく水と入る水のバランスを取りながら、体の働きを保っています。それぞれの量を、下の図で見てみましょう。(*コップ1杯=200mlとして計算しています。)

体に入る水

【食べものから摂る水】…約850ml(コップ4杯強)
野菜や果物、煮物やスープ。多くの食材、料理には水が含まれており、食事だけでも水分を摂取しています。特に夏は、きゅうりやすいかなど水分の多い野菜が出回っています。

【体内で作られる水】…約340ml(コップ1杯半強)
たんぱく質や炭水化物、脂肪などが燃えることで、水が作られ、体内で使われます。唾液や胃液などに含まれる水分は腎臓で老廃物を取り除いたあと、体内で再利用されています。

【飲む水】…約1,300ml(コップ6杯半強)
飲み水としての水分摂取も欠かせません。暑い日や、スポーツ時、新陳代謝が活発な小さなお子さまは、汗をかいて多くの水分が出ていくため、さらに多くの水が必要です。
 
 
 

出ていく水

【排泄される水】…約1,600ml(コップ8杯)
摂取した水は、体内の老廃物などを溶かしながら、尿や便などで排泄されます。余分な塩分や尿酸など、病気の原因となる成分も水と一緒に体の中から出ていきます。

【呼吸で使われる水】…約400ml(コップ2杯)
呼吸は活動のエネルギーとなる酸素を取り込み、二酸化炭素を放出する体の働き。1分間に15~20回呼吸しているといわれ(成人の場合、静止時)、呼気に水が含まれています。

【汗として出る水、蒸発する水】…約500ml(コップ2杯半) ※夏は10倍~20倍に!
夏は汗の量が増えるだけでなく、汗をかかなくても皮膚から水分が蒸発しており、寝ている間にもどんどん水分が失われています。いつも以上に水を飲むことを意識しましょう。
 
 
 


もっと体に役立つ水の飲み方

毎日何気なく飲んでいる水。病気予防や美容に、「水」をもっと活用してみませんか。 
 
 
 
 

熱中症予防

【家の中、寝る前も忘れずに】
体内の水分が不足することから起こる、脱水症状。屋外だけでなく部屋の中 でも起こります。特に高齢の方は、喉が渇くなど水分不足のサインが現れにくくなるので、周りの方が気をつけてあげましょう。寝る前はトイレの回数が増える からと水分摂取を控えがちですが、睡眠中も蒸発・発汗しているため、コップ1杯の水を飲むとよいでしょう。

【水+塩分で体を守りましょう】
体液の成分には塩分が含まれています。たくさん汗をかくと、水分と一緒 に塩分などのミネラルも失われることになり、体の働きに影響を及ぼします。もし、脱水による頭痛やめまいなどの症状が出た場合は、水だけを飲むのではな く、スポーツドリンクや塩を少し入れた水(水200mlに対し0.2~0.6g程度、砂糖も5g程度入れると吸収がよくなります)で、水と塩分を摂取する ようにしましょう。 
 

血管の病気予防

【ドロドロ血液を水で予防】
体内の水分が不足すると、血液がドロドロになっていきます。脱水状態がさらに進むと、脳梗塞や心筋梗塞など、生命にかかわる症状が起こることもあります。寝る前や、喉が渇いていないときでも、こまめに水を飲むように心がけましょう。

【血液ドロドロを予防する水の飲み方】
□寝る前に飲む
□起床時に飲む
□スポーツの前・中・後に飲む
□入浴の前後に飲む
□長距離移動中に飲む
□高齢者は、喉が渇く前に飲む 
 

○ダイエット
【ダイエット中こそ水分補給】
水を飲むと太るというのは大きな間違い。水にはエネルギーがなく、直接太 る原因にはなりません。体重が増えるからと水を控えるのは脱水状態につながりやすく危険です。むくみが気になる場合は、利尿作用があるとされる硬度の高い 水を選ぶとよいでしょう。(硬度については下記「もっとおいしい 水の使い方」をご覧ください。)
 
 
○アルコール対策
【お酒は脱水状態の原因に?】
お酒も液体ですが、水分補給にはなりません。100mlのビールを飲むと 120mlの水が排泄されるといわれ、かえって水分不足に。お酒を飲むとき、飲んだあとは、多めに水を飲みましょう。また、屋外での活動、ゴルフのプレー 中など汗をかいたあとにビールを飲むといった行為は脱水状態につながりますから注意してください。
 
 
○飲むスキンケア
【年齢とともに不足する水を補う】
しっとりした肌は、皮膚の角質層に水分が保たれている状態。角質層の 水分は年齢とともに減る傾向があるので、水を十分に飲んで体の中から乾燥を防ぎ、細胞の老化を予防しましょう。化粧品で外から水分を補う場合は、水そのも のではなく、グリセリンや尿素などの「保湿成分」が入ったものを使うことがポイントです。
 
 
○禁煙
【「ちょっと一服」の代わりに】
禁煙を始めて、集中力の低下、イライラといったニコチンの禁断症状を経 験した方は多いのではないでしょうか。ニコチン依存を克服するには、タバコに代わるものが必要です。そこで新しい習慣としておすすめするのが水です。口さ びしいとき、食後など、タバコを吸いたくなったときは、一杯の水を飲んで心を落ち着かせましょう。
 
 

もっとおいしい水の使い方

ミネラルウォーターには硬水と軟水がある
毎日飲む水は、自分の体に合うものを選びたいもの。基準は、自分が「おいしい」と思えるかどうかです。市販のミネラルウォーターを買うときは、カルシウムとマグネシウムの量で決まる「硬度」がひとつのめやすとなります。 
 
 
 
 

自宅でもできる おいしい水

水道水の塩素を除去するために浄水器などを使う場合は、カートリッジを定期的に交換しましょう。次のような方法もおすすめです。

【炭で塩素を除去】
木炭の持つ脱臭作用を利用して、水の塩素臭を取り除く方法です。水が入ったポットに、ガーゼで包んだ木炭を入れ、数時間置きます。木炭はときどき日に当てて消毒すると、繰り返し使えます。

【冷凍庫で作る雪どけ水】
植物の生長を促進させる、若返りによいなどと伝えられる雪どけ水。同じような 水「氷結水」を冷凍庫で作ってみましょう。大きめの容器に水道水を入れ、冷凍庫で半分凍らせたら、真ん中を割って凍っていない水を捨てます。先に凍るとこ ろは、不純物を含まず透明です。この氷を溶かして水に戻してできあがりです。
 
 

からだと水こぼれ話

【よい汗と悪い汗】
スポーツなど楽しんでかく汗は「サラサラ汗」で、流れ出るのは主に塩分。ところが同 じスポーツでも辛いと感じながら流れる汗、冷や汗や脂汗のように精神的に追い詰められたときの汗は「ドロドロ汗」。汗と同時に多くの塩分以外のミネラル分 も流れ出てしまいます。ストレスの多いとき、忙しいときほど、バランスのよい食事で栄養に気をつけましょう。

冒頭の水クイズの答え

Q1:(B)5~7割…新生児は約9割が水。年齢とともに水の割合は減少します。
Q2:(A)海…植物も動物も、地球上の生命は海から生まれたといわれています。
Q3:(B)筋肉…筋肉の少ない高齢者や女性はより積極的に水を飲むことがすすめられています。
Q4:(C)約2.5リットル…水を摂取し、外に出す仕組みが体の働きを保ちます。

<取材協力>
東京医科歯科大学 名誉教授 藤田紘一郎先生

<参考文献>
『水と健康ハンドブック』(水と健康医学研究会監修/日本医事新報社)
『水の健康学』(藤田紘一郎著/新潮社)
『水と体の健康学』(藤田紘一郎著/ソフトバンククリエイティブ)
『万病を防ぐ「水」の飲み方・選び方』(藤田紘一郎著/講談社)
『きょうの健康』2000年8月号(日本放送出版協会) 
 
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