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今から始める花粉症対策



シーズン前の準備が肝心

花粉症対策は、早めに始めたほうが症状を軽くできるとされています。いつも花粉が飛んでから・・・という方も、今年は今から対策を始めましょう。

【お薬】・・・症状が出る前に病院へ
花粉症のお薬は、花粉飛散の1~2週間前から飲み始めましょう。効果が現れるのに時間がかかるお薬もあ ります。テレビやインターネットで飛散開始時期の最新情報をチェックし、早めに医師の診察を受けましょう。耳鼻咽喉科、眼科(目の症状がひどい場合)のほ か、内科、小児科、アレルギー科などでも診察が受けられます。

【セルフケア】・・・マスクやメガネの準備
花粉症の予防は、花粉を体内に入れないようにすることが基本です。自分の顔にフィットするマスクを用意しておき、鼻や口をガードしましょう。目を守るには、専用ゴーグルのほか、普通のタイプのメガネでも予防効果があるとされます。

【さらに体の中からも対策】
生活習慣を見直すことも必要です。睡眠不足やストレス、脂質やたんぱく質などの摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎ、喫煙などは花粉症の症状を悪化させます。上の2つの対策とあわせて食生活にも気をつけましょう。→詳しくは下記『花粉シーズンを快適に過ごすヒント』へ 
 
 

知っておきたい花粉症の“?”

花粉症は、食事や睡眠などの生活習慣や環境ともかかわっています。
 

Q ずっとお薬を飲み続けなければいけないの?
花粉症は、現段階では100%完治することはないとされています。しかし、食生活をはじめ生活習慣によって、免疫機能のバランスを整えることができれば、症状を今より軽くすることは十分に可能です。また、高齢になるにつれ、発症する人は少なくなる傾向があります。
 

Q 40代でも発症する?
花粉症に悩む人の年齢層は、20代~50代と幅広く、20代の頃に症状がなかった人でも、30代、40代で突然発症する可能性があるので油断は禁物です。花粉をなるべく吸わないようにする、栄養バランスに気をつけて免疫機能を整えるなどの対策が花粉症予防になります。
 

Q 花粉症の人は増えている?
10年前に比べ、花粉症を発症する人が増えています。その原因として、スギの木が増えたことのほかに、大気汚染など環境の変化、食生活が欧米型になり、肉や乳製品などの動物性脂肪の摂取量が増えたことなどが指摘されています。
 

Q 妊娠中でお薬を飲めない場合は?
お薬を飲めず症状がつらいときこそ、セルフケアを重視しましょう。外出時にマスク・メガネを利用するほか、鼻の上部を蒸しタオルなどで温める「温熱療法」や、部屋の加湿、拭き掃除なども有効とされています。
 

Q 花粉症と風邪の見分け方は?
くしゃみや鼻水、頭痛などは風邪のときにもみられますが、目がムズムズする、涙が出るなど 「目の症状」がある場合は花粉症の可能性が高いといえます。さらさらとした鼻水が止まらない場合も同様です。症状が長引く場合は自己判断せず、医療機関を受診しましょう。
 
 


花粉シーズンを快適に過ごすヒント

お薬を飲み、マスクやゴーグルを用意したら、食事や睡眠など日常生活にも、対策を取り入れましょう。
 
 

食事で体をいたわる

花粉症をはじめ、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状をやわらげるには、腸内環境がカギ。すぐに症状がよくなることはありませんが、長い目で食生活を見直すことは、花粉症以外の病気を予防するためにも大切です。

【発酵食品を摂る】
腸は花粉などの異物が体内に入らないようにブロックしている臓器。腸内細菌のバランスがよく保たれ腸内環境が整うと、異物の侵入を防ぐ機能がうまく働いてくれます。発酵食品に含まれるさまざまな“菌”は腸内環境を整えるといわれています。



【油の多い食事を控える】
揚げ物やスナック菓子などに含まれるn-6系の脂肪酸は、摂り過ぎると花粉症などアレルギー疾患を悪化させるといわれています。魚やエゴマ油に含まれるn-3系の脂肪酸は、アレルギー症状を緩和させるといわれており、旬の魚に多く含まれています。


【野菜や果物を食べる】
野菜や果物は、病気予防や老化予防に役立つとされるフラボノイドという成分が含まれているほか、食物繊維も豊富。ケーキなど脂肪分の多いお菓子の代わりに果物を食べる、旬の野菜や魚を食べることは、長い目で見た花粉症対策にも有効なのです。
※野菜や果物を食べることで口の中がムズムズする「口腔アレルギー」が花粉症と同時に起こる場合もあります。異変を感じたら、「花粉症によいから」と食べ続けずに医師に相談しましょう。


【お酒を控える】
アルコールは鼻の粘膜の血流を変化させるため、鼻づまりなどが起こりやすくなります。花粉症のシーズンはお酒は控えるようにしましょう。お酒に限らず、冷たい飲み物の摂り過ぎは体を冷やし内臓の機能を低下させるので気をつけましょう。


【食物繊維を摂る】
便秘の解消に役立つ食物繊維には、腸内細菌のバランスを整える作用もあるとされます。腸の免疫機能を高めるために積極的に摂りましょう。このほか腸内の余分な糖分や脂質を吸着して排出させる作用があり、生活習慣病の予防効果も期待されています。




ハーブを取り入れる


ハーブとは健康への効能がある植物全般を指し、お茶や薬味など身近なところでも用いられています。花粉症対策としても注目されており、効果には個人差があるものの、体質に合う場合はすぐに変化を感じられるといわれています。


【ハーブティーを飲む】
花粉症の予防に医療機関でもよく用いられるのはネトル(西洋イラクサ)。花粉が飛散する前に飲むのがおすすめです。また、エルダーフラワーは鼻の症状によいとされ、風邪をひいたときにもおすすめです。多めに作って水筒などに入れ外出先などでもこまめに飲むとよいでしょう。
<いれ方> 葉を入れてお湯を注ぎ、しばらく蒸します。香りを嗅ぐことでも効能が得られます。


【お風呂でアロマセラピー】
ユーカリやペパーミントなどのスーッとする香りは、鼻づまりを緩和する作用があるとされています。バスタブにエッセンシャルオイルを数滴入れる、洗面器にお湯を張り、蒸気を吸い込むなどで試してみては。香りは、自分が嗅いでラクになる物を選びましょう。


リラックスする


【室内を快適な空間に】
部屋に花粉を入れないように、帰宅の際は、洋服についた花粉をよく払い、窓の開け閉めは最低限にして、洗濯物も室内で干すようにしましょう。部屋の中は加湿器などを使って乾燥しないようにし、家具や床はぬれぞうきんやウェットタイプのシートで拭き掃除をしましょう。

【ゆっくり休息する】
睡眠不足の状態では、鼻の粘膜に流れる血流が減って免疫機能が低下し、花粉症を発 症しやすくなるといわれます。また、副交感神経系のバランスが崩れ粘膜が乾燥することから、花粉症が悪化します。「睡眠」は大事な対策と考え、十分に眠れ るよう生活リズムも見直してみましょう。



<取材協力>
呼吸器・アレルギー内科専門医 入谷栄一先生

<参考文献>
『専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症』(大塚博邦著/保健同人社)
『きょうの健康』2011年1月号、2008年1月号(日本放送出版協会)
『アレルギーの9割は腸で治る!』(藤田紘一郎著/大和書房)
『発酵美人』(小泉武夫著/メディアファクトリー)


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