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笑って暮らそう

顔が笑うと、体も喜ぶ

体と心を元気にするのは「笑顔」。その健康効果は、医学的にも証明されています。



さぁ、笑う生活へ!

笑わない人よりも笑う人のほうが傷の治りが早いというデータもあるほど、笑顔と健康は密接につながっています。いつまでも明るく健康に暮らすために、笑いをもっと取り入れてみませんか。


(1)寄り添う 【自分の心、相手の心を受け止めて】

まずはほっとできる環境作りから始めましょう。つらい状況の人には「大変ですね」と寄り添えば、その人はほっとするでしょう。自分がつらいときは、 その感情を抑えずに泣くことも大切です。体にとってよい「笑い」は、必ずしも「ワッハッハ」という大笑いとは限りません。相手の心や自分の心に寄り添うこ とが、笑顔の始まりです。


(2)リラックス 【脳にとってストレスのない笑いとは?】

脳の中で扁桃体という部分が「快」「不快」をチェックしています。快を感じると副交感神経が優位になりリラックスした状態に、不快を感じると反対に 交感神経が高まりストレス状態へと導かれます。笑いは笑いでも、コントで人をたたくなどのシーンがあると、扁桃体が「不快」を感じ取ってしまいます。平和 な笑いを取り入れるようにしましょう。


(3)効率よく笑う 【笑いのネタを探してみると…】

「これを見れば笑える」という本やDVD、マンガ、物などを手元に置いておくのは笑いへの近道。落ち込んだとき、つらいときなどに力を借りることが できます。映画や漫才を見に行ったり、趣味の集まりなどに参加して、積極的に人と交流することもおすすめです。面白かったことを誰かに伝えれば、どんどん 笑いの輪が広がっていきます。


(4)元気になる 【活動範囲を広げて、もっと笑おう】

笑いの健康への効果は表紙でもお伝えした通り。笑うことで免疫機能が向上するので、体が元気になり、より活動的に過ごすことができます。健康作りの ための運動も、楽しみながら行うほうが長続きします。そして人と楽しく話すことは、脳の老化予防にもなります。楽しく過ごすことは、一番の健康法といえそうです。




楽しい毎日へのヒント

最近、感動したこと、大笑いしたことはありましたか? 喜びを感じる生活は、自分次第で作れます。ぜひ、こんなことを心がけてみてください。


自分をもっと好きになる

自分のよいところを5つ書き出してみましょう。なんだか気持ちが明るくなります。
次は身近な人のよいところを探してみましょう。


とりあえず笑う

周りに笑いの「ネタ」を探せない場合は、形から入ってみる方法も。笑顔で会話をするのもよいでしょう。1人でも笑うことはできます。笑い声を出し、音楽を聴いて体を動かしてみると、幸せホルモンのセロトニンが増えるといわれています。


思い出して笑う

楽しい思い出を誰かと話すのもよいものです。また、大笑いした経験や心が和むエピソードを思い出し、紙に書いてみましょう。これからよい思い出を作るのも自分次第。思い出ができたつもりで願望を書くと、現実になるかもしれません。


前向きな話をする

誰かと会話をするとき、愚痴や、ネガティブな話題になっていませんか? 使う言葉は自律神経の働きを左右するといわれます。ポジティブな言葉、心が温まる話題なら、体もリラックスしていきます。ぜひ習慣にしましょう。


感性を磨く

笑う生活や感動する生活も、トレーニング次第。季節の変化や身近な親切、もっとささいなことにも感動できるようになります。認知症の症状の1つに感動がなくなることがあるともいわれます。いつまでも感動する心を忘れずにいたいですね。




笑いと食べ物

喜びや驚きなど、感動をつかさどるのは脳です。脳の健康を保つには、バランスのよい食事で栄養を摂ることも欠かせません。


脳のために摂りたい栄養素

【鉄分】…全身に酸素を運ぶ栄養素。不足すると意欲低下や、寝起きの悪さなどにつながるといわれています。


【ビタミンB1】…脳・神経の働きを正常に保つとされます。炭水化物をたくさん摂る人は消費されやすい栄養素です。



【ビタミンB6】…セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成を促進します。





甘い物はほどほどに

糖質は脳のエネルギー源とされていますが、摂り過ぎは禁物です。糖質はごはんなどの穀物から摂るようにし、よくかむことと、食物繊維を一緒に摂るこ とを心がけましょう。同じ糖質でも、ジュースなどに含まれる「果糖ブドウ糖液糖」や白砂糖は、血糖値を急上昇させ、肥満の原因にもなりますから気をつけま しょう。

 

 

<取材協力>
日本医科大学医療管理学 癒しの環境研究会世話人代表 高柳和江先生

<参考文献>
『笑いの医力』(高柳和江著/西村書店)
『笑って長生き』(昇幹夫著/大月書店)
『大阪発笑いのススメ』(大阪府生活文化部文化・スポーツ振興室文化課)
『治療』Vol.82, No.12「笑いで脳血流量が増加 中島英雄」(南山堂)
『人間科学研究』第29号 2007年「自律神経系に及ぼす自発的笑いの実験的検討 石原俊一」(文教大学人間科学部)
『栄養素の通になる 第2版』(上西一弘著/女子栄養大学出版部)
『心の病と低血糖症』(大沢博著/第三文明社)
『心療内科に行く前に食事を変えなさい』(姫野友美著/青春出版社)

<イラストレーション>
高田真弓


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