クリハラ薬局 -健康情報-

体に暮らしに健康色

心身と「色」の関係を発見!

12月に入り、街中はイルミネーションなど明るい色であふれています。四季を通じて、暮らしの中で私たちが目にするたくさんの色。実は、心や体に大きくかかわっていることがわかっています。今月は「色」から見た健康生活のヒントをご紹介します。
 


元気になる色 役立つ色

好きな色の服を着て気持ちが明るくなったことや、花の色や、絵画の色に心を打たれた経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
心身が求める色や、暮らしに合った色を取り入れて、毎日を快適に過ごしましょう。

 

(1)色のエネルギーとは?

【見えない振動が体に伝わる?】
私たちが普段見ている色は「可視光線」。色はそれぞれ違う長さの波長を持っており、目が波長を感知し脳に伝えることで色として認識するとされています。それぞれの波長は固有の振動数(周波数)を持っており、目だけでなく肌でもそれをとらえていると考えられています。
※目に見える色(可視光線)は、虹の七色のような赤から紫のグラデーション。赤に近づくほど波長が長く周波数は低く、紫に近づくほど波長が短く周波数は高くなります。

【それぞれの色に、それぞれの効果】
色によって、心身への作用はさまざま。ここでは代表的な7色について報告されている効果を紹介します。

赤・・・血液の循環を促す色。交感神経を刺激するといわれます。
青・・・すぐれた鎮静力を持ち、熱を冷やすといわれています。
黄・・・心を明るくし、知性を引き出す色。方向感覚を喚起します。
白・・・心身を浄化する色。思考力が増進するとされています。
黒・・・忍耐、エネルギー保持の色。心身を冷静沈着にするといわれます。
緑・・・安らぎが得られる色。精神的なストレスを和らげてくれます。
紫・・・自尊心を表す色。神経の鎮静にもよいとされます。

 

(2)自分に合った色を選ぶ

【体が求める色は何色?】
色を皮膚や臓器でも感じるとするなら、衣服や食べ物からも影響を受けていることになります。体の近くにある色が「しっくりこない」と感じているなら、それは体からのサイン。やせて見える、流行色だからという理由ではなく、体や心が求める色を選びましょう。

【中間色を取り入れよう】
色は大きく、暖色系、寒色系、中間色の3つに分けることができます。インテリ ア、ファッション、小物など用途に応じて、3つを上手に活用するのもよいでしょう。年齢や季節によって好みの色が変わるのも自然なこと。各色の作用を参考 にしつつ、さまざまな色合いを楽しみましょう。

【自然の色を観察しよう】
自然の中は、さまざまな色彩にあふれています。その中で暮らすのが自然の姿。景色や絵画を楽しむことで、視野が広がりいつもと違う色のエネルギーを得られるかもしれません。健康作りのウォーキング、旅行・散策など、外を歩くときは色を意識してみませんか。

 

(3)色で快適な家作り インテリアに取り入れるヒント

【楽しく語り合う場所に】
家族や友人と語らう場には、明るい気持ちになれる暖色系の色が向いています。オレンジやイエローはコミュニケーションの色とも呼ばれているので、会話がはずみそうです。

【集中力がほしい場所に】
仕事や勉強をする部屋なら、心を落ち着かせ、集中力をサポートする青や緑などの寒色系がおすすめです。カーテンやデスクの下敷きなどで取り入れてみてはいかがでしょうか。

【リラックスする場所に】
寝室や、リビングルームなど、リラックスして過ごしたい場所には、鮮やか過ぎず暗過ぎない、好きな色を。暖色系で安らぐのも、寒色系で心を落ち着かせるのもよいでしょう。

 

(4)色で栄養チェック

【食事の色、偏っていませんか?】
普段食べる食材を、大きく5つの色に分け、栄養バランスをチェックする方法があります。色が偏らないように気をつけることで、さまざまな栄養素を食事に取り入れられます。黄や黒の食材は普段の食事で不足しがちなので、意識して摂りましょう。

 

▼赤
・牛肉、豚肉、鶏肉などの肉、マグロ、アジなど赤身の魚…タンパク質や脂質が豊富。
・トマト、ニンジンなどの赤い野菜…抗酸化作用を持つβカロテンが摂れる。

▼白
・ごはんやうどん、パンなどの主食…糖質は大切ですが、摂り過ぎに注意。
・牛乳などの乳製品…カルシウムが豊富。脂質も多いので摂り過ぎに注意。

▼黄
・大豆や、納豆などの大豆製品…さまざまな栄養素が摂れるすぐれた食品。
・みかんやグレープフルーツなどのかんきつ類…ビタミンCの補給に。

▼緑
・ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、絹さや、ニラなど緑の野菜、キウイフルーツなどの果物…ビタミン・ミネラルが豊富。

▼黒
・わかめや昆布、のり、ひじきなどの海藻類、しめじ、しいたけなどのきのこ類…低エネルギーでビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。

出典:『食材5色バランス健康法』(杉本恵子著)

 

(5)色を代替医療に

【色と健康の研究成果】
東洋医学の理論を基に、症状に合わせた色を経絡のツボに貼付することで症状を和らげる「レインボー療法」は、代替医療のひとつ。安全性が高い療法として日本・中国・韓国を中心に試みが始まっており、保険診療として認められている国もあります。
※代替医療は、日本補完代替医療学会で、[現代西洋医学領域において、科学的未検証および臨床未応用の医学・医療体系の総称]と定義されています。鍼灸や指圧、アロマセラピーなどが含まれます。

 

色のつく言葉

【in the pink】イン・ザ・ピンク…英語の口語で「とても元気」の意味。後ろに「of health(オブ・ヘルス)」をつけることも。
【青息吐息】あおいきといき…弱ったときに出るためいき。また、そのためいきが出るような状態。
【十人十色】じゅうにんといろ…人の好みや思い、行動などはひとりひとりみんな違うという意味。

 

 

<取材協力>
国際レインボー医学学会 会長 レインボーセラピー 彩 CEO 小野田順亮先生

<参考文献>
『色彩が世界を癒す』(小野田順亮著/知道出版)
『光の医学』(ジェイコブ・リバーマン著/日本教文社)
『食材5色バランス健康法』(杉本恵子著/カザン)
『色彩の本質・色彩の秘密』(ルドルフ・シュタイナー著/イザラ書房)
『広辞苑 第五版』(岩波書店)

<イラストレーション>
寺山武士


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腰痛対策は姿勢から

健康な足腰のカギは…正しい姿勢とやわらかい筋肉

腰は体の要。10年後、20年後もアクティブに過ごすために、しなやかな体を保ちたいものです。腰は骨と筋肉でできており、体重を支え、外側からか かる衝撃をやわらげる働きを担っています。しかし、よくない姿勢や運動不足、加齢などによって筋肉がこわばって硬くなると、腰痛などの不調の原因に。加齢 による骨・筋肉の衰えは避けられないものの、姿勢や運動などの生活習慣を見直すことで、腰痛が改善する人も多いといわれます。今月は、腰痛を予防・改善す るための生活のポイントをご紹介します。

 

座るときの姿勢

1日の大半を座って過ごす方も多いのではないでしょうか。さっそく、座っているときの姿勢をチェックしてみましょう。気をつけたいのは以下の2つのポイントです。

Point1:腰のS字カーブを保つ

背骨はまっすぐではなく、ゆるやかなS字を保つことで、さまざまな衝撃に耐えられるようになっています。このS字カーブを保つ姿勢が、正しい姿勢といえます。

〈よい姿勢〉
ややリラックスした状態。あごをひいて背筋が自然にまっすぐに伸びている。
 

〈よくない姿勢〉
一方、代表的な「不良姿勢」は下の2種類。S字カーブが崩れ、筋肉が緊張した状態なので、血流が悪くなり、腰痛のほか、肩こりや冷えなども起こりやすくなります。
 

Point2:30分に一回は体を動かす

いくら姿勢がよくても、同じ姿勢をとり続けると、筋肉が固まって腰痛や肩こりの原因になります。30分座ったら、立ち上がって歩いたり背伸びをして、体勢を変えましょう。

〈座ったままでできる ストレッチ〉
体を動かすと血行がよくなり、腰にたまった疲労物質が流れていきます。1つにつき、3~5回やってみましょう。

<背伸び> 椅子に腰掛けた状態で、両手を上に伸ばします。
<体操①> 椅子に浅く腰掛けて、ゆっくりと腰を伸ばし胸を張ります。
<体操②> 両脚を開き、背中をできる限り丸めて、おへそをのぞき込むようにしてお腹をへこませます。
 

腰痛にさよならする方法

多くの人が悩んでいる腰痛。対策で大切なことは、姿勢に気をつけること、毎日のこりや疲れをその日のうちにほぐしていくことです。さっそく今日から始めましょう。

腰痛はなぜ起こる?

【背骨と筋肉のバランスの崩れ】
腰の仕組みを見てみましょう。背骨は、腹筋・背筋・横隔膜によって支えられています。前かがみの姿勢を続けると腹筋・背筋ともに弱まり、背骨に大きな負担がかかってしまいます。腹筋・背筋を鍛えるためにはまずは正しい姿勢から。下の腰痛体操も参考にしてください。

【筋肉が骨を支えきれないと…】
姿勢が悪く背骨のS字カーブが保てない場合や、骨粗しょう症などで骨が弱くなると、体重を支えきれず、筋肉に大きな負担がかかることになります。筋肉が緊張したままでこり固まってしまうと、血行が悪くなり老廃物がたまり、痛みにつながります。

 

腰痛を治す方法とは?

【一度は病院でチェックを】
腰痛の半数は、姿勢の悪さや運動不足で起こるといわれますが、長く続く腰痛の中には、骨の異常や、感染症、内臓疾患が原因のものもあります。症状が長引く場合は、一度整形外科にかかり、原因を知って対処することが大切です。

【腰痛対策は自分でできる】
マッサージなどで一時的にこりや痛みがほぐれても、また元に戻ってしまうことはよくあります。不良姿勢や運動不足で起こる腰痛の場合は、姿勢をよくして体を動かすよう意識するだけで改善が可能です。少しずつ習慣化しましょう。

【ストレッチで筋肉をやわらかく】
腰痛予防の運動として最も大切なのは、筋肉の柔軟性を高める「ストレッチ」です。筋肉がやわらかくなると、猫背や骨盤のゆがみも改善しやすくなります。日頃から、ウォーキングやスポーツのあとにも、必ずストレッチをするようにしましょう。

 

場面別 ワンポイントアドバイス

【立ち仕事のとき】 足を上げる台を利用
座るときと同じように、30分に1回程度は体を動かし、筋肉をこわばらせないようにします。仕事などでやむを得ず立ち続けなければならない場合は、足台を置いて片足ずつ上げておく方法が効果的です。

【乗り物に乗るとき】 腰にワンクッション
移動で長い間座っていると、腰が疲れてしまいます。自家用車ではクッションを、バスや電車、飛行機などではタオルや上着を丸めて腰に当てたり、ウエストポーチにタオルを入れてクッション代わりにするとよいでしょう。

【物を持ち上げるとき】 ひざを動かそう
普段運動をしないと筋肉が硬く伸び縮みしにくくなっているため、急に腰に負担のかかる動きをすると「ぎっくり腰」が起こりやすいといわれます。予防のためにも下の体操を習慣にし、物を持ち上げるときは体勢に注意しましょう。

【寝るとき】 ベッドやふとんは硬めで
やわらかい寝具はお尻が沈みやすく、S字カーブが崩れる原因に。ベッドやふとんは“硬め”がおすすめです。高さのある枕もS字カーブを崩す原因に。仰向けのときと横向きのときでは高さが違うので、2種類以上用意しておくのもよいでしょう。

 

お風呂上がりの習慣に「腰痛体操」

背骨や腰を支える筋肉のしなやかさを保つことで、腰にかかる負担を軽減することができます。腰痛の治療のために、整形外科医がすすめる体操を、3カ月続けてみませんか?

●どの体操から始めてもかまいません。1つの体操を3~5回繰り返しましょう。
●おすすめのタイミングはお風呂上がりですが、1日何度かに分けて行うのもよいでしょう。
●イラストと同じポーズができなくても大丈夫。無理のない範囲で行いましょう。

※少しずつでもいいので、毎日続けることが大切です。治療中の方、安静が必要な場合は、医師に相談してください。
資料提供:多摩センター 庄司整形外科
 

 

<取材協力>
多摩センター 庄司整形外科 庄司豊彦先生

<参考文献>
『きょうの健康』2011年4月号「シーン別腰痛対策」、2011年2月号「かんたん姿勢改善術」、2002年4月号「姿勢が肝心」(日本放送出版協会)

<イラストレーション>
ひろいまきこ

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「肩こり」をやわらげる方法

厚生労働省の平成19年の国民生活基礎調査によると、病気やけがなどの自覚症状のある女性から、もっとも訴えが多かったのが「肩こり」です。男性でも、腰痛に次いで2位。


まさに国民的悩みのタネともいえる「肩こり」。
単に筋肉の疲れによる場合もあれば、病気が原因で起こる場合もありますので、原因を調べ、適切に対処することが大切です。



首や肩の筋肉に疲労物質がたまって血行不良に

肩こりの原因にはいろいろありますが、もっとも多いのが筋肉疲労によるものです。筋肉中に疲労物質がたまり、血行が悪くなって、こりや痛みが起こるとされています。

筋肉疲労の原因としてあげられるのが、よくない姿勢です。
たとえば頭の位置が前に出る前かがみの姿勢は、首や肩の筋肉はまっすぐな姿勢に比べてより強く力を出してその位置を支えようとするので、筋肉への負担が増します。猫背気味の人に肩こりが多いといわれるのはこのためです。同じ姿勢を続けるのも首や肩の筋 肉に緊張した状態を強いることになり、筋肉疲労を招く大きな要因となります。

なで肩の人は肩周辺の筋肉が発達していないことが多く、筋肉の緊張状態から疲労物質がたまりやすくなります。精神的ストレスも筋肉疲労をもたらすことがあります。



正しい姿勢と血行をよくして肩こり解消

肩こりを解消するには正しい姿勢を保つこと。
それには、椅子や机の高さが自分に合っているかどうかの点検も大事です。椅子は、座ったときに膝が直角に曲がるぐらいの高さ、机は、座ったときに両膝が当たらない高さで、目から30cm離れて読み書きができるぐらいが適当です。

長距離のドライブや長時間の座り仕事をするときは、ときどき休憩して体を動かしましょう。首を前後左右に傾ける、両肩を回す、両肩を上げ下げする、胸の前で 両手を拝むようにして力を入れる、といったストレッチは肩こり予防にもなります。ただし、痛くない範囲で行いましょう。

1日の終わりには、ぬるめの湯にゆっくりと浸かって血行をよくして肩のこりをほぐしましょう。ストレス解消にも効果的です。
炎症や痛みを緩和し、血行をよくするには、市販の貼り薬や塗り薬などを利用するのもおすすめです。最近は、さまざまなタイプが出ているので薬剤師に相談して自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

なお、病気に伴って肩こりが現れている場合があります。強い肩こりや肩の痛みが続くときは我慢せずに医師の診察を受けましょう。


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長引く咳

長引くせきを引き起こす病気はさまざまです。放っておくと病気が悪化することも。たかがせきと軽く考えずに、きちんと医療機関を受診しましょう。


感染症と感染症以外の病気が原因の場合がある

私たちの体には、病原微生物や異物を排除する防御システムが備わっています。せきもその1つで、医学的には咳嗽(がいそう)と呼ばれます。

せきには、痰を伴うせき(湿性咳嗽)と伴わないせき(乾性咳嗽)の2つのタイプがあります。せきの原因となる病気はたくさんあり、大きく感染症と感染症以外 に分けることができます。大まかな目安としては、せきが3週間ほどで治る「急性のせき」の場合は感染症によるもの、8週間以上続く「慢性のせき」のほとん どは感染症以外と考えてよいでしょう。3週間以上8週間までのせきは、感染症あるいは感染症以外のいずれの場合もあります。

いつからを長引くせきというかはっきりした定義はありませんが、大体3週間以上続くときは長引くせきといってよいでしょう。


疾患によって異なる症状

せきを起こす主な感染症には、風邪(風邪症候群)、インフルエンザのほか、せきが長引くものに、マイコプラズマ肺炎、結核、百日ぜきなどがあります。マイコプラズマ肺炎は風邪に似た症状ですが、痰を伴わない頑固な乾いたせきが2~3週間続きます。
結 核は過去の病気という印象があるかもしれませんが、いまだに日本では毎年2万3,000人以上の発病がみられます。百日ぜきは、発作性の頑固なせきや粘り のある痰が3週間ほど、中には2カ月ほど続くこともあり、夜間に多く出るのが特徴です。もともと子どもに多い病気ですが、最近では成人の感染も増えています。

感染症以外では気管支ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などがあります。COPDは、主にタバコが原因で肺に炎症が起こり、気道が狭くなる病気です。



放置せずに早めに受診し、原因に応じた治療を

治療はせきの原因疾患に応じて行われます。ときには長期的な治療が必要な場合もあります。
せきが続くと仕事に集中できなかったり、夜眠れなかったりとQOL(生活の質)が低下することがあります。放っておくと重症化したり、感染症が原因の場合には感染を広げる可能性もあります。せきが長く続くときは早めに医療機関を受診することが大切です。



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