夏のレジャーを安全に楽しみましょう
夏のレジャーシーズンまっただ中。海や山などへお出かけの予定を立てている方も多いのでは。せっかくの楽しいレジャーを 台無しにしないためには、体調の変化や事故への注意が欠かせません。
肌の露出を少なくする衣服で虫刺され対策
外に出かけるときに、特に気をつけたいのが虫刺されです。中でも蚊を媒介とする感染症のデング熱には昨年に引き続き、注意が必要です。デング熱の潜伏期間は2~15日ですが、発症すると38度以上の高熱が突然出たり、頭痛、関節痛や発疹を伴うこともあります。これらは1週間ほどで自然に治りますが、まれに出血症状を起こし重症化します。
公園など蚊が好む場所に行くときは、長袖、長ズボンなどを着用して肌の露出を極力減らすとともに、露出部分には虫よけ剤を噴霧したり塗ったりしましょう。
長袖、長ズボンの着用は蚊に限らず、ハチやマダニなどの対策にもなります。
暑さや強い日差しへの対策も
戸外で長く過ごすときは、こまめな水分摂取を心がけましょう。大量の汗をかくと水分だけでなく塩分も失われるので、塩分も併せて摂るようにします。めまいや吐き気など熱中症と思われる症状が現れたときは、涼しく安全な場所に移動して、衣類を緩めたり、濡らしたタオルを体に当てたりして体温を下げるとともに、水分と塩分を補給します。
戸外でのレジャーで忘れてならないのは、紫外線対策です。海水浴や登山などで強い日差しを浴びるときは、SPF30以上、またはPA++以上の日焼け止めクリームを顔や腕、首の後ろなど、肌が露出している部分に丁ねいに塗ります。服でこすれたり、汗をかくと効果が薄れてしまうので、2時間を目安に塗り直しましょう。
ケガやねんざには「RICE」で応急処置
登山やハイキングなどでは、歩き始める前にケガや転倒防止のために、手足や肩、腰などのストレッチをしましょう。ねんざや骨折などを負ったときは「RICE」で処置をすると、痛みや腫れを防げます。
●R = Rest ケガをしたところを副木やテーピングなどで固定する
●I = Ice 患部を氷などで冷やす
●C = Compression テーピングや包帯などで適度に圧迫する
●E = Elevation ケガをしたところを心臓より高い位置に保つ
気分がすぐれなかったり、痛みが続く場合などには無理をせず、医療機関を受診しましょう。また、レジャーには救急セットを忘れずに携帯しましょう。どのような救急セットを用意すればよいかなどは、薬剤師に遠慮なくご相談ください。