大雪(たいせつ) 冬の寒さをしのぎ備える

今日は12月7日、大雪(たいせつ)です。読んで字のごとく、雪がたくさん降る季節となり、山だけではなく、平地にも雪が降り始めます。

この時期の七十二候に「熊蟄穴(くまあなにこもる)」があります。熊が穴に入って冬眠するために、秋の間に栄養を蓄えようと、山のどんぐりなどを食べます。

ところが今年は夏の猛暑のせいで、山のブナやミズナラの実であるどんぐりが不作のため、熊が人の住む場所まで降りてきて人間に被害を及ぼす事件が多発しました。この原因は単に熊の餌の問題だけでなく、人間と熊の生活領域の境界線があいまいになってきたためとも言われています。

この時期は、熊だけでなく、リスやヤマネなどの動物も冬眠に入る時期です。人間も動物も冬への備えをして、暖かい春の生命の目覚めを待ちます。